親就が熱い
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遊戯王(瀬人×モクバ)
今年も誕生日がやってきた。七月七日、七夕だ。
もう誕生日を祝って欲しいなんて思う年でもないけど、兄サマにおめでとうって言ってもらえたらそりゃあ嬉しいさ。まぁ、今年は確実に無理だろうけどね。
兄サマは今、従来のデュエルモンスターズのバトルフィールドを遥かに超える、超最新バーチャル機能搭載の家庭用次世代小型ゲーム機の製作でKCの研究所にかれこれ二か月以上篭っている。磯野に兄サマの様子を事細かに報告させているが、小型化がなかなかうまくいかないようで苛々しているらしい。
ちゃんとご飯食べているのかな。兄サマが篭っている間はオレが中心になってKCを動かしているから本社の方には毎日出社しているけど、技術開発部には近寄るなって言いつけられているから傍にも行けない。きっと、今が何月の何日かもわからないし、気にする暇もないんだろう。
オレの誕生日なんかどうだって良い、兄サマが体調崩したり無理しすぎたりしないでくれれば、それで良いんだ。兄サマが、オレがいてこその夢だと言ってくれるように、オレにとっても兄サマがいてくれてこその夢なんだよ。
二人でずっと、共に歩んで行くと決めたんだ。
最近はKCに歯向かう恐いもの知らずのI2社みたいなのもいなくなったから、まだまだ副社長として未熟なオレでも会社を回す事が出来る。定時で終わった仕事に、自宅へ帰れば学校の宿題が待っていた。夕飯までのほんの少しの時間で、出来る所までを終わらせなくてはいけない。そして寝る前までに、全てを終わらせて明日に備えなければいけない。それが、海馬瀬人の弟であるオレの義務だ。―――でも、辛いとか、きついとか、思った事は一度だってない。オレの評価が直接兄サマの評価に繋がるのだから、それって凄い事じゃないか。
ただの弟として無邪気に兄サマの傍に居られた過去を、捨てたい訳じゃないんだ。剛三郎の事だって忘れられない。乃亜の事だって。たけど、オレは。
「…くぁあ…っ…もう十二時か…」
らしくもなく感傷に浸っていたらもうすぐ今日が終わる時間が間近に迫っていた。兄サマもちゃんと寝てくれていたらいいんだけど、…まぁ無理だろう。
「……………」
やっぱり、電話も何もないよな。ほんの少しでいいから兄サマの声が聞きたかった、本音は。また一つ兄サマに近付けたこの日に、祝いの言葉じゃなくても、ただ、モクバ、って、名前を。
だけど無情にも、時刻はあっさりと0時を過ぎる。…あーあ、でも仕方ない、仕方ないよな、………。
今年の七夕は近年稀に見る快晴だったらしい。何年か前に皆で誕生日を祝ってくれた、天の川に変わった童実野川を思い出しながら、オレは目を閉じた。
十三歳の誕生日は、特別なものだった。
十二歳の一年間、本当に目まぐるしく色々な事があったから。
経験を重ねて、オレは成長した。遊戯達と出会った頃のオレからじゃ考えられないくらい、すっかり変わった、と思う。そして、兄サマも。兄サマ、最近ではよく笑ってくれる。ずっと望んでいた昔のように無邪気な笑顔ではないけれど、オレの前でだけは優しく微笑んでくれるんだ。
兄サマと一緒にいられることが、本当に本当に幸せだよ。これからもずっと一緒にいたい。兄サマの傍で、兄サマの一番の助けになりたい。だからオレはもう、誕生日を祝って貰えないくらいで子供みたいにへこんでるようじゃ駄目なんだよな。
兄サマは、何度生まれ変わろうとオレを見つけると言ってくれた。あの時は言えなかったけど、オレだって必ず見つけられる自信がある。例えその時兄サマの傍にオレじゃない別の誰かがいても、オレは兄サマの一番近くにいるから。
だから安心して、兄サマは前を見ていて欲しい。もう、ただ守られるだけの弟じゃないんだ。オレは、オレの足で兄サマと共に二人の夢に向かえるように、これからも頑張るから。
-----------------
もう今年の誕生日に合わせて上げた方が良かった気がします。あと二か月後じゃないか…
モクバ…!今も大好きだよ!
いつか続きが書きたい。前サイトの作品も加筆修正して持ってきたいな。
遊戯王とセトモクは殿堂入りです。特にモクバ!おまえだ!なんでそんなに可愛いんだ!
セトモクやばい…
もう誕生日を祝って欲しいなんて思う年でもないけど、兄サマにおめでとうって言ってもらえたらそりゃあ嬉しいさ。まぁ、今年は確実に無理だろうけどね。
兄サマは今、従来のデュエルモンスターズのバトルフィールドを遥かに超える、超最新バーチャル機能搭載の家庭用次世代小型ゲーム機の製作でKCの研究所にかれこれ二か月以上篭っている。磯野に兄サマの様子を事細かに報告させているが、小型化がなかなかうまくいかないようで苛々しているらしい。
ちゃんとご飯食べているのかな。兄サマが篭っている間はオレが中心になってKCを動かしているから本社の方には毎日出社しているけど、技術開発部には近寄るなって言いつけられているから傍にも行けない。きっと、今が何月の何日かもわからないし、気にする暇もないんだろう。
オレの誕生日なんかどうだって良い、兄サマが体調崩したり無理しすぎたりしないでくれれば、それで良いんだ。兄サマが、オレがいてこその夢だと言ってくれるように、オレにとっても兄サマがいてくれてこその夢なんだよ。
二人でずっと、共に歩んで行くと決めたんだ。
最近はKCに歯向かう恐いもの知らずのI2社みたいなのもいなくなったから、まだまだ副社長として未熟なオレでも会社を回す事が出来る。定時で終わった仕事に、自宅へ帰れば学校の宿題が待っていた。夕飯までのほんの少しの時間で、出来る所までを終わらせなくてはいけない。そして寝る前までに、全てを終わらせて明日に備えなければいけない。それが、海馬瀬人の弟であるオレの義務だ。―――でも、辛いとか、きついとか、思った事は一度だってない。オレの評価が直接兄サマの評価に繋がるのだから、それって凄い事じゃないか。
ただの弟として無邪気に兄サマの傍に居られた過去を、捨てたい訳じゃないんだ。剛三郎の事だって忘れられない。乃亜の事だって。たけど、オレは。
「…くぁあ…っ…もう十二時か…」
らしくもなく感傷に浸っていたらもうすぐ今日が終わる時間が間近に迫っていた。兄サマもちゃんと寝てくれていたらいいんだけど、…まぁ無理だろう。
「……………」
やっぱり、電話も何もないよな。ほんの少しでいいから兄サマの声が聞きたかった、本音は。また一つ兄サマに近付けたこの日に、祝いの言葉じゃなくても、ただ、モクバ、って、名前を。
だけど無情にも、時刻はあっさりと0時を過ぎる。…あーあ、でも仕方ない、仕方ないよな、………。
今年の七夕は近年稀に見る快晴だったらしい。何年か前に皆で誕生日を祝ってくれた、天の川に変わった童実野川を思い出しながら、オレは目を閉じた。
十三歳の誕生日は、特別なものだった。
十二歳の一年間、本当に目まぐるしく色々な事があったから。
経験を重ねて、オレは成長した。遊戯達と出会った頃のオレからじゃ考えられないくらい、すっかり変わった、と思う。そして、兄サマも。兄サマ、最近ではよく笑ってくれる。ずっと望んでいた昔のように無邪気な笑顔ではないけれど、オレの前でだけは優しく微笑んでくれるんだ。
兄サマと一緒にいられることが、本当に本当に幸せだよ。これからもずっと一緒にいたい。兄サマの傍で、兄サマの一番の助けになりたい。だからオレはもう、誕生日を祝って貰えないくらいで子供みたいにへこんでるようじゃ駄目なんだよな。
兄サマは、何度生まれ変わろうとオレを見つけると言ってくれた。あの時は言えなかったけど、オレだって必ず見つけられる自信がある。例えその時兄サマの傍にオレじゃない別の誰かがいても、オレは兄サマの一番近くにいるから。
だから安心して、兄サマは前を見ていて欲しい。もう、ただ守られるだけの弟じゃないんだ。オレは、オレの足で兄サマと共に二人の夢に向かえるように、これからも頑張るから。
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もう今年の誕生日に合わせて上げた方が良かった気がします。あと二か月後じゃないか…
モクバ…!今も大好きだよ!
いつか続きが書きたい。前サイトの作品も加筆修正して持ってきたいな。
遊戯王とセトモクは殿堂入りです。特にモクバ!おまえだ!なんでそんなに可愛いんだ!
セトモクやばい…
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