親就が熱い
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続きはないんですか?と色んな方に言われたので、上司×部下の続きを書いてみました~!
リーマンってより部下毛利難しいです…
元就の勤める会社は、駅前に聳える三十階建高層ビルのワンフロアにあった。駅から徒歩一分と言う立地の良さに加え、給与も高く待遇も良い。仕事は大変だがやりがいがあるし、元就は今の会社が気に入っている。たった一つの悩みを除けば。
仕事を終え、帰り支度を整えた元就は、席を立って溜め息を吐いた。その原因は、昼過ぎの給湯室で上司である元親に囁かれた「家に来い」というあからさまな誘い。
今日までに受けたセクシャルハラスメントを考えれば、元親の家になど絶対に行きたくない、と思うのが普通であろう。なんせ男なのだ。自分も、元親も。このまま素直に駐車場に向かって、元親の車に乗り込んだら果たしてどうなる。おまけに今日は金曜日だ。想像するだけで元就はぞっとした。
周りの誰かに言えばどうせ羨ましがられるだけであろうし、元親は特に人気のある上司だから、何もない日に何故部長の家に行くのだと逆に問い詰められるだろう。元就が他者に喋ることで出来るほんの少しの綻びから、もしかしたら元親が元就にしてきたことが周知となるかもしれない、が、最悪関係を誤解されかねないそんな形で周りに知れるのは、元就の望む所ではないのだ。つまり黙っている他に術はない。
「お疲れ様」
「ああ、お疲れ」
元親は少し前の定時にきっちりと仕事を終わらせて、先にフロアを出た。仕事はよく出来る男だ、だから元就も尊敬している。
同期や先輩社員に挨拶をすると、元就も職場を後にした。エレベーターのボタンを押すと丁度元就のいるフロアの一つ上辺りを通過したらしく、すぐに到着のベルが鳴って口が開いた。中にいた、他社の社員数名に頭を下げて、元就もその隣に並ぶようにしてエレベーターに乗り込む。
そう、心底尊敬しているからこそ、自身の今の境遇に納得が出来ない。静かに降下するエレベーターはすぐに目的の階に到着した。元就は地上階に着くと、各々に出て行く社員達に続いてエレベーターを降りた。
そもそも約束なんてしていなかった。元親が勝手に、一方的に「家に来い」と言っただけで、元就は了承などしていないのだ。
それに、もしも今日のことで元親が機嫌を損ねでもしたら、元就は躊躇することなく辞表を提出しようと考えていた。今だって、元親のことを考えるだけで胃がキリキリと痛んでいた。手で腹を押さえるのが既に癖になってしまっているようで、元就は顔を顰めながらビルの出口を目指した。
――――――が。
「……!!」
元就に衝撃が走った。自動ドアをくぐる寸前、お疲れ、と言う陽気な声が聞こえそちらを振り向けば、
「……ぶ、部長……」
缶コーヒーを手に二缶握った、元親がいた。
瞬間的に、元就は喉が張り付いたように引きつるのを感じた。そして、胃の粘膜から血が吹き出したのだろう痛みが元就を襲う。
苦しい。痛い。
「丁度良かった、ほら、コーヒー。ブラックで良かったよな」
「あ、…ありがとうございま…」
「ったく、ひでぇじゃねえか毛利、昼間言っただろ?……仕事終わったら駐車場に来いって」
「――――――、」
コーヒー買いに偶然ここ通ったから良かったけど、と笑う元親に、元就は顔面からざっと血の気が失せた。
偶然なわけあるまい。地下の駐車場にだって自動販売機はある。元親は待っていたのだ。元就が駐車場に行かず、黙って帰ることを予想して。
逃げられない。
「おいで、こっちだ」
「…う、ぅ……」
急激に腹全体が重くなり、目眩さえ覚えた。だがいつものように強引に引かれた手は当然振り解けず、元就は年甲斐もなく泣きそうに顔を歪めた。
車をA3エリアに停めてあるという元親に引きずられながら、地下二階の駐車場へやってきた元就だったが、未だ踏ん切りがつかずにいた。
地上階からたった二階下がるだけだが移動手段にエレベーターを選んだ元親は、乗り込むなり、二人しかいないエレベーターの中であろうことか元就の腰に腕を回して抱き寄せた。咄嗟に身を引いて、近付いてくる元親の顔を腕で押しのけた元就に、元親は小さく笑った。そうして腰を一撫でしてから一度は離れたその余裕が恐ろしくて、元就はエレベーターを降りても痛み続ける胃を、元親に掴まれていない方の手で擦った。
窓にまでスモークフィルムをかけた黒のスポーツセダンのドアを開かれ、先に助手席に乗り込まされた元就は、よほど、元親が乗り込む瞬間に車を降りて全速力で逃げてやろうか、と思った。
だがそうした所で、恐らく運動神経の差が物を言うのだろう。地上階に出る前に捕まるのが落ちだ。つまり無駄な足掻きだった。
元就は、フロントバンパーの前をゆっくりと回って、運転席に乗り込んできた元親をちらりと見やる。元就はそういうことに疎くて品名は知らないが、元親が体を動かした時にいつも仄かに香る香水の匂いがあまり感じられなかったので思わず首を傾げたが、車内が、元親が普段つけている香水と同じ匂いで満たされているのだと気付くのに、そう時間はかからなかった。
「元就」
「…え、―――――!」
名前を呼ばれたのはこれが初めてではない。ただ、呼ばれたと言っても二、三回程度で、それも酒の席で酔った折にふざけてとか、そもそも仕事以外では極力彼に近づかないようにしていたので、元親にはそんな風にしか下の名前を呼ばれたことがなかった。故に、真剣な音色で呼ばれたことに元就は瞬間、呆気に取られた。
その隙をついて、元親の厚く火照った唇が、元就の薄い唇を覆った。
「んむ…っ……れ…!?」
押し付けられた唇の柔らかさとは反対に、すぐに痛い程の力で顎を掴まれ、強引にこじ開けられた口内に元親の舌が入り込んだ。性急すぎる元親の行動に、絡め取られた元就の舌が震えて口内に溜まっていた唾液を唇の外に零したが、元親は頬を窄めてその唾液まで啜った。
元就の視界は絶望に染まり、眉間がツンと痛くなった。
「っは…ふ、っ」
元就は咄嗟に目をきつく瞑った。狭い車内に、シートが邪魔をして後ろには逃げられない。押し返そうと元親の胸に手を当てても、硬い筋肉に阻まれて叶わなかった。
ならば、と口腔を良いように貪られながらも助手席側のドアを開いてしまおうと必死に後ろ手でドアをまさぐったのだが、開くその前に元親の手が伸びてきて元就の指を絡めとってしまった。
「…うぅ…っ」
元就は呻いた。
ほんの少しだけ、期待していた。否、優しくも頼りがいのある上司としての元親を、信じていた。
もしかしたら、今までのセクハラも全て冗談や遊びでしていたもので、今日家に来いと誘ったのもただ上司と部下、純粋にその関係を深める為なのではないかと。だから、逃げようとした足が鈍ったのだ。
「ん、んん……っは…!」
漸く離れた唇に、元就は堪らず元親に背を向けるように顔を逸らした。
「は…っはぁ、あ…は…」
「元就…」
「ひぅっ…!」
元就はぞくりと体を揺らした。横を向いた所為であらわになった耳朶に、元親が吸い付いた。
「や…!」
「…元就」
元親に抱き寄せられて完全に身動きの取れなくなった元就は、潤んだ双眸をそのままに彼の腕の中で身を強張らせる。
「部長…後生ですから…」
「…馬鹿言え。漸くここまで近付けたのに、みすみす逃すとでも思ってんのか」
「…部長…!」
「名前で呼べよ、なあ、元就」
「…う、ぅ…」
これが元親でなかったら、他の一社員だったら、元就は躊躇なく持ち前の毒舌と回転の早い頭脳で相手を突き放していたことだろう。
実際、元親とて同じだった。そうすれば良いだけのこと、しかしそれが出来ないのは何故だ。
ただ、ひたすらに元親が怖い。
「ひ…ぃあ…っ」
スーツは乱れ、ボタンを外されたワイシャツから覗く白い肌には赤い花弁が散る。元就のスラックスの前を寛げ、下着の上から股間の隆起したものを揉みしだく元親に、元就は段々と視界が涙で滲んできた。
既にカウパーで下着の天辺が黒く濡れている、自身の股間を見下ろす。
「あぁぁ…」
辛い。
異様な緊張で胃はひっくり返りそうだし、これから先にどんな衝撃が待っているのか知れないし、何より真綿で首を絞めるようにゆるゆるとした愛撫しか繰り返さない元親に、元就は焦れていた。
しかしねだることなど出来ない。だが気持ちが悪いと突っぱねて、最悪自分で処理したとしても後悔が残る。元親の手によって多大な快楽を与えられることを、元就は無意識の内に望んでいた。
「あ、あぁ…もっ…」
思った側から「もっと」と口走りそうになって、元就は慌てて口を塞いだ。
「なあ、元就」
「ぁ…っ?」
涙で濡れた目を向ければ、元親はやはり真剣な顔をしていた。
「二人きりの時は敬語を使うな…素のお前でいろよ」
「え…?」
元親は目を細めて、元就の頬を撫でた。
「俺も、お前の前では気取らねえ。良い所も駄目な所も、全部見て欲しい……なあ、この意味、わかるよな」
「…っ……」
しかし元親はそれだけ言うと、あっさりと身を離して運転席に座り直した。
唐突に放り出され、元就は呆然とした。元就が小さく首を傾げると同じくして、元親が車のエンジンをかけた。
「…部長…?」
「元親」
「……も…もと…」
頬を真っ赤に染めてもじもじと内股をすり合わせてみたが、元親はハンドルを切って車を発進させただけだった。
益々わけがわからない。
「あ……ぅぅ…」
元就は意味もなく慎重にスーツの乱れを直し、鞄を太股の上に置いて、膨らんだ股間を元親から隠した。ところがそれ以上のことを元就自身では何も出来ず、信号で一時停止する元親の顔を窺ったりしたが元親は視線を寄越すだけだった。
それから目的地の元親の住むマンションに到着するまで、彼は熱に苦しむ元就の体に指一本触れてこなかった。
リーマンってより部下毛利難しいです…
元就の勤める会社は、駅前に聳える三十階建高層ビルのワンフロアにあった。駅から徒歩一分と言う立地の良さに加え、給与も高く待遇も良い。仕事は大変だがやりがいがあるし、元就は今の会社が気に入っている。たった一つの悩みを除けば。
仕事を終え、帰り支度を整えた元就は、席を立って溜め息を吐いた。その原因は、昼過ぎの給湯室で上司である元親に囁かれた「家に来い」というあからさまな誘い。
今日までに受けたセクシャルハラスメントを考えれば、元親の家になど絶対に行きたくない、と思うのが普通であろう。なんせ男なのだ。自分も、元親も。このまま素直に駐車場に向かって、元親の車に乗り込んだら果たしてどうなる。おまけに今日は金曜日だ。想像するだけで元就はぞっとした。
周りの誰かに言えばどうせ羨ましがられるだけであろうし、元親は特に人気のある上司だから、何もない日に何故部長の家に行くのだと逆に問い詰められるだろう。元就が他者に喋ることで出来るほんの少しの綻びから、もしかしたら元親が元就にしてきたことが周知となるかもしれない、が、最悪関係を誤解されかねないそんな形で周りに知れるのは、元就の望む所ではないのだ。つまり黙っている他に術はない。
「お疲れ様」
「ああ、お疲れ」
元親は少し前の定時にきっちりと仕事を終わらせて、先にフロアを出た。仕事はよく出来る男だ、だから元就も尊敬している。
同期や先輩社員に挨拶をすると、元就も職場を後にした。エレベーターのボタンを押すと丁度元就のいるフロアの一つ上辺りを通過したらしく、すぐに到着のベルが鳴って口が開いた。中にいた、他社の社員数名に頭を下げて、元就もその隣に並ぶようにしてエレベーターに乗り込む。
そう、心底尊敬しているからこそ、自身の今の境遇に納得が出来ない。静かに降下するエレベーターはすぐに目的の階に到着した。元就は地上階に着くと、各々に出て行く社員達に続いてエレベーターを降りた。
そもそも約束なんてしていなかった。元親が勝手に、一方的に「家に来い」と言っただけで、元就は了承などしていないのだ。
それに、もしも今日のことで元親が機嫌を損ねでもしたら、元就は躊躇することなく辞表を提出しようと考えていた。今だって、元親のことを考えるだけで胃がキリキリと痛んでいた。手で腹を押さえるのが既に癖になってしまっているようで、元就は顔を顰めながらビルの出口を目指した。
――――――が。
「……!!」
元就に衝撃が走った。自動ドアをくぐる寸前、お疲れ、と言う陽気な声が聞こえそちらを振り向けば、
「……ぶ、部長……」
缶コーヒーを手に二缶握った、元親がいた。
瞬間的に、元就は喉が張り付いたように引きつるのを感じた。そして、胃の粘膜から血が吹き出したのだろう痛みが元就を襲う。
苦しい。痛い。
「丁度良かった、ほら、コーヒー。ブラックで良かったよな」
「あ、…ありがとうございま…」
「ったく、ひでぇじゃねえか毛利、昼間言っただろ?……仕事終わったら駐車場に来いって」
「――――――、」
コーヒー買いに偶然ここ通ったから良かったけど、と笑う元親に、元就は顔面からざっと血の気が失せた。
偶然なわけあるまい。地下の駐車場にだって自動販売機はある。元親は待っていたのだ。元就が駐車場に行かず、黙って帰ることを予想して。
逃げられない。
「おいで、こっちだ」
「…う、ぅ……」
急激に腹全体が重くなり、目眩さえ覚えた。だがいつものように強引に引かれた手は当然振り解けず、元就は年甲斐もなく泣きそうに顔を歪めた。
車をA3エリアに停めてあるという元親に引きずられながら、地下二階の駐車場へやってきた元就だったが、未だ踏ん切りがつかずにいた。
地上階からたった二階下がるだけだが移動手段にエレベーターを選んだ元親は、乗り込むなり、二人しかいないエレベーターの中であろうことか元就の腰に腕を回して抱き寄せた。咄嗟に身を引いて、近付いてくる元親の顔を腕で押しのけた元就に、元親は小さく笑った。そうして腰を一撫でしてから一度は離れたその余裕が恐ろしくて、元就はエレベーターを降りても痛み続ける胃を、元親に掴まれていない方の手で擦った。
窓にまでスモークフィルムをかけた黒のスポーツセダンのドアを開かれ、先に助手席に乗り込まされた元就は、よほど、元親が乗り込む瞬間に車を降りて全速力で逃げてやろうか、と思った。
だがそうした所で、恐らく運動神経の差が物を言うのだろう。地上階に出る前に捕まるのが落ちだ。つまり無駄な足掻きだった。
元就は、フロントバンパーの前をゆっくりと回って、運転席に乗り込んできた元親をちらりと見やる。元就はそういうことに疎くて品名は知らないが、元親が体を動かした時にいつも仄かに香る香水の匂いがあまり感じられなかったので思わず首を傾げたが、車内が、元親が普段つけている香水と同じ匂いで満たされているのだと気付くのに、そう時間はかからなかった。
「元就」
「…え、―――――!」
名前を呼ばれたのはこれが初めてではない。ただ、呼ばれたと言っても二、三回程度で、それも酒の席で酔った折にふざけてとか、そもそも仕事以外では極力彼に近づかないようにしていたので、元親にはそんな風にしか下の名前を呼ばれたことがなかった。故に、真剣な音色で呼ばれたことに元就は瞬間、呆気に取られた。
その隙をついて、元親の厚く火照った唇が、元就の薄い唇を覆った。
「んむ…っ……れ…!?」
押し付けられた唇の柔らかさとは反対に、すぐに痛い程の力で顎を掴まれ、強引にこじ開けられた口内に元親の舌が入り込んだ。性急すぎる元親の行動に、絡め取られた元就の舌が震えて口内に溜まっていた唾液を唇の外に零したが、元親は頬を窄めてその唾液まで啜った。
元就の視界は絶望に染まり、眉間がツンと痛くなった。
「っは…ふ、っ」
元就は咄嗟に目をきつく瞑った。狭い車内に、シートが邪魔をして後ろには逃げられない。押し返そうと元親の胸に手を当てても、硬い筋肉に阻まれて叶わなかった。
ならば、と口腔を良いように貪られながらも助手席側のドアを開いてしまおうと必死に後ろ手でドアをまさぐったのだが、開くその前に元親の手が伸びてきて元就の指を絡めとってしまった。
「…うぅ…っ」
元就は呻いた。
ほんの少しだけ、期待していた。否、優しくも頼りがいのある上司としての元親を、信じていた。
もしかしたら、今までのセクハラも全て冗談や遊びでしていたもので、今日家に来いと誘ったのもただ上司と部下、純粋にその関係を深める為なのではないかと。だから、逃げようとした足が鈍ったのだ。
「ん、んん……っは…!」
漸く離れた唇に、元就は堪らず元親に背を向けるように顔を逸らした。
「は…っはぁ、あ…は…」
「元就…」
「ひぅっ…!」
元就はぞくりと体を揺らした。横を向いた所為であらわになった耳朶に、元親が吸い付いた。
「や…!」
「…元就」
元親に抱き寄せられて完全に身動きの取れなくなった元就は、潤んだ双眸をそのままに彼の腕の中で身を強張らせる。
「部長…後生ですから…」
「…馬鹿言え。漸くここまで近付けたのに、みすみす逃すとでも思ってんのか」
「…部長…!」
「名前で呼べよ、なあ、元就」
「…う、ぅ…」
これが元親でなかったら、他の一社員だったら、元就は躊躇なく持ち前の毒舌と回転の早い頭脳で相手を突き放していたことだろう。
実際、元親とて同じだった。そうすれば良いだけのこと、しかしそれが出来ないのは何故だ。
ただ、ひたすらに元親が怖い。
「ひ…ぃあ…っ」
スーツは乱れ、ボタンを外されたワイシャツから覗く白い肌には赤い花弁が散る。元就のスラックスの前を寛げ、下着の上から股間の隆起したものを揉みしだく元親に、元就は段々と視界が涙で滲んできた。
既にカウパーで下着の天辺が黒く濡れている、自身の股間を見下ろす。
「あぁぁ…」
辛い。
異様な緊張で胃はひっくり返りそうだし、これから先にどんな衝撃が待っているのか知れないし、何より真綿で首を絞めるようにゆるゆるとした愛撫しか繰り返さない元親に、元就は焦れていた。
しかしねだることなど出来ない。だが気持ちが悪いと突っぱねて、最悪自分で処理したとしても後悔が残る。元親の手によって多大な快楽を与えられることを、元就は無意識の内に望んでいた。
「あ、あぁ…もっ…」
思った側から「もっと」と口走りそうになって、元就は慌てて口を塞いだ。
「なあ、元就」
「ぁ…っ?」
涙で濡れた目を向ければ、元親はやはり真剣な顔をしていた。
「二人きりの時は敬語を使うな…素のお前でいろよ」
「え…?」
元親は目を細めて、元就の頬を撫でた。
「俺も、お前の前では気取らねえ。良い所も駄目な所も、全部見て欲しい……なあ、この意味、わかるよな」
「…っ……」
しかし元親はそれだけ言うと、あっさりと身を離して運転席に座り直した。
唐突に放り出され、元就は呆然とした。元就が小さく首を傾げると同じくして、元親が車のエンジンをかけた。
「…部長…?」
「元親」
「……も…もと…」
頬を真っ赤に染めてもじもじと内股をすり合わせてみたが、元親はハンドルを切って車を発進させただけだった。
益々わけがわからない。
「あ……ぅぅ…」
元就は意味もなく慎重にスーツの乱れを直し、鞄を太股の上に置いて、膨らんだ股間を元親から隠した。ところがそれ以上のことを元就自身では何も出来ず、信号で一時停止する元親の顔を窺ったりしたが元親は視線を寄越すだけだった。
それから目的地の元親の住むマンションに到着するまで、彼は熱に苦しむ元就の体に指一本触れてこなかった。
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