オンリーが終わって早2日…。
心中こんな感じです。
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軽い喪失感にふと襲われた。それほど深刻ではないが、気を抜けばぼーっとしてしまう。寝起きだから更に頭が働かないのだろう。
隣りに眠る元親は一昨日の結婚式から何も変わっていなかった。式どころか、そのずっと前から見てきた元親と、何一つ。
結婚式と言っても男同士だから、ウェディングドレスを着て盛大に、華やかに、数多くの親戚や友人を呼んで式を挙げるなんて出来る筈もない。郊外の、誰もいない小さな教会で二人きり、手を繋いで愛を誓い合った。触れるだけの口付けを交わした後、元就は一筋の涙で頬を濡らした。ささやかだが、二人にとっては何よりも大切な儀式だった。
教会を出ると、誰から聞いたのか、それとも何処から嗅ぎつけたのか、高校生の時から元親と元就を見守ってくれていた友人達が待ち構えていた。男同士の恋愛なんて思うところは人それぞれだろうに、それでも彼らは嬉しそうに祝福してくれた。
元親と元就の新居に場所を移し、友人達が用意してくれた酒と料理で朝まで盛り上がった。あの賑やかな空間は消えてしまったが、しかし記憶は鮮明に残っている。
「……ぅ…元就……?」
「…元親」
同じベッドに眠ることが、この先もっと当たり前になっていくのだろう。上半身を起こしている元就の腰に、寝ぼけたまま抱きついた元親は子供のように温かかった。
いつか尽きるのかもしれない。だが今はそんな事を考えてはいられない。
腰から元親の腕を外させ、元就もまた寝転がると、彼の胸に擦り寄った。すぐに腕の中に閉じ込めてくれる元親の背中に手を回しながら、元就は目を閉じる。
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いや真剣に、12日はチカナリの結婚式だと思いました。
主催様、スタッフの皆様、本当にありがとうございました!お疲れ様です。